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事業主貸と事業主借とは | 仕事とプライベートを区別しよう

  • 2015.04.16
  • 歯科医師先生と歯科医院に関する会計と経理

はじめに

こんにちは、東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。

歯科医院を支援する公認会計士・税理士が歯科医院の会計や税金について解説します。

今回は、個人開業の歯科医院に特有の経理処理で、仕事とプライベートを区別するための「事業主貸」と「事業主借」について説明したいと思います。

 

 

事業主貸と事業主借

「事業主貸」と「事業主借」とは、個人事業主(個人開業の歯科医院)に特有な、会計における勘定科目で、

  • 事業資金(事業に関連する入出金)
  • 生活資金(事業に関連しない私的な入出金)

との間の貸し借りを会計帳簿に記録するための勘定科目です。

「事業主貸」と「事業主借」をつかって、歯科医院のおサイフと、歯科医師先生個人のプライベートのおサイフとの間のお金のやりとりを記録することになります。

 

 

事業主貸とは

「事業主貸」とは、
事業の資産(歯科医院の事業用のおサイフ)から、個人の資産(歯科医師先生個人のおサイフ)に、現金や預金などが移動したときに使われる勘定科目になります。

 

例えば、次のような場合に「事業主貸勘定」を使います。

事業用の普通預金から、今月分の生活費として50万円を引き出した。

借方 貸方
事業主貸 500,000円 普通預金 500,000円

 

事業用のおサイフ(現金)から、私的な飲食代1万円を支払った。

借方 貸方
事業主貸 10,000円 現金 10,000円

 

事業主借とは

「事業主借」とは、

個人の資産(歯科医師先生個人のおサイフ)から、事業の資産(歯科医院の事業用のおサイフ)に現金や預金などが移動したときに使われる勘定科目になります。

 

例えば、次のような場合に「事業主借勘定」を使います。

事業用の資金が少なくなってきたので、個人の生活用の預金口座から、事業用の預金口座に20万円を振り込んだ。

借方 貸方
普通預金 200,000円 事業主借 200,000円

 

事業用のおサイフを持ち歩いていなかったため、個人用のおサイフから、事業に使う文房具を1,000円分購入した。

借方 貸方
事務用消耗品費 1,000円 事業主借 1,000円

 

 

事業主貸と事業主借の決算処理

確定申告のために、事業主貸と事業主借について、次のような決算処理を行います。

 

12月31日時点の事業主貸と事業主借を相殺します。
(例えば、事業主貸100、事業主借70の残高があったとしたら、相殺後は事業主貸30になります。)

 

事業主貸と事業主借を相殺した後に、

  • 事業主貸が残った場合は、相殺後の事業主貸を元入金からマイナスします。
  • 事業主借が残った場合は、相殺後の事業主借を元入金にプラスします。

 

このようにして、最終的には事業主貸と事業主借の残高をゼロにして、確定申告を行います。

 

 

おわりに

事業主貸と事業主借を使って、事業とプライベートをしっかりと区別することは、個人事業主の第一歩です。この入出金は事業なのか、それともプライベートなのか、ということを常に意識して会計処理を行ってくださいね。

税理士をお探しの歯科医師先生や歯科医院・医療法人の方がいらっしゃいましたら、東京都港区にある税理士法人インテグリティにお声がけください。歯科医院特有の会計や税金だけでなく、ビジネスやファイナンスにも強い公認会計士・税理士が、歯科医院が持続的に成長するお手伝いをさせて頂きます。

最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
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東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。

棚卸資産の概要 プライベートな支出が含まれる家事関連費の処理 | 個人開業医

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