実数分析と比率分析 | 歯科医院の財務分析-3

はじめに

こんにちは、東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤です。

歯科医院を支援する公認会計士・税理士が歯科診療所経営のための財務分析について解説します。

今回は、財務分析の基本である実数分析と比率分析について説明したいと思います。

 

 

実数分析

実数分析とは、売上高や運転資本など実際の数値(金額)によって財務分析を行う方法をいいます。
営業利益の増減分析や、損益分岐点分析などがあります。

実数分析のメリットは、単位が金額であるため分かりやすい、数値の大小を直感的に把握できるなど、量の分析に適しているところにあります。
例えば、過去5年間で歯科医院の売上高がどれだけ伸びているかなどは実数分析で容易に分かります。

一方で実数分析では、効率性などの質の分析ができないことがデメリットであるといえます。
例えば、利益の増減だけを分析する場合、売上高1億円で儲けた500万円の利益と、売上高5,000万円で儲けた500万円の利益を区別することができません。

 

 

比率分析

比率分析とは、売上高や利益など様々な実数(金額)を複数用いて、その比率を求めて財務分析を行う方法をいいます。
売上高営業利益率分析やROA、ROE分析などがあります。

比率分析のメリットは、比率による分析であるため効率性や有効性など、質の分析ができるところにあります。また規模が異なるライバルとの比較などもできます。
例えば、自院と他の歯科医院の売上高人件費率を比べることで、人件費の割合を検討することができます。

比率分析のデメリットは、比率による分析であるため、実数(金額)が分からず、把握しづらいところにあります。

 

 

おわりに

実数分析と比率分析のどちらが優れいているというわけではなく、両方を用いることで効果的な財務分析が可能になります。

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東京都港区の税理士法人インテグリティ、公認会計士・税理士の佐藤でした。